SEO対策の活用(集客の仕組みを作る)
- 公開日:2015/04/22
- 最終更新日:2021/02/12
前回は、Webを使った「紹介の仕組み」についてお話ししましたが、今回は、Web上で自社の情報を見つけてもらいやすくする方法について考えてみましょう。
なぜSEO対策は重要なのか
SEOとは、検索エンジン(GoogleやYahoo!など)で自分の載せたウェブサイトをなるべく上位に表示させるための方法を指します。
なぜ、上位表示が重要なのか。それは検索する側の立場に立つと理解できます。ここに会社を新たに設立したい人がいたとします。果たしてその人はどんなことに困るでしょうか。たとえばこんな疑問が浮かぶかもしれません。
- どんな書類が必要になるのか
- どれくらい費用がかかるのか
- どこかに届け出る必要はあるのか
- 資金集めはどのようにすればいいのか
- 個人事業と法人はどんな違いがあるのか
これらの疑問を解決したいがために、ユーザーは検索します。そしてユーザーはこれらの疑問をすぐにでも解決したいと思っています。だからおのずと検索結果の最初の方に載っている情報から読み始めます。
わざわざ何回もクリックしなければたどり着けない下位のウェブサイトから読むことはありません(一説によると1位表示と10位表示では見られる確率が10倍も開きがあるといわれています)。
「頭に浮かんだ疑問をすぐに解決したいので検索結果の上位表示から読む」 このユーザー特性を覚えておきましょう。これが上位表示が重要である理由です。
SEO対策のキホン
では、どうすれば上位表示されるのでしょうか。最も重要なのは、「ユーザーの求めている情報を提供すること」です。
ユーザーが求めている情報ならば、なるべく上位表示されるように検索エンジンが自動的に調整します。先ほどの例でいうなら、ユーザーが会社設立の際に疑問に思うことを解決するようなウェブサイトを作りこんでいくということです。では肝心な、ユーザーがどんなことに疑問を感じているか、どんな悩みを抱えているかを知るためにはどうすればいいのでしょうか。
一つの方法として、検索窓を利用する方法があります。
Googleが提供している検索窓に自社が提供しているサービスを打ち込んでみましょう。例えば、自社が会社設立のサポートを事業としているなら、下記のように「会社設立」というキーワードを検索窓に打ち込みます。そうすると、ズラズラと「会社設立」に関わるキーワードが出てきます(使用するブラウザや設定によっては出ない場合もあります)。これを見ると「会社設立」の「費用」や「方法」に関心があって検索している人が多いことがわかります。
関心度が高いキーワードでページを作りこんでいくことは、自社のウェブサイトに人を呼びこむ基本的な手段です。
キーワード選びの重要性
関心度の高いキーワードを選ぶことは重要なことですが、このやり方にはひとつ大きな落とし穴があります。関心度が高いということは、それだけニーズがあるということ。そしてニーズがあるということはそれだけライバルも多いということです。
たとえば、保険や美容、金融に関するキーワードは超激戦区です。こういった、容易には調べられないもの、他人には聞きづらいものはネットで調べる人達が大多数を占めるので、おのずと情報提供者も多くなります。ですから、単純に「保険」とか「美容」などの単一のキーワード(これらを「ビッグキーワード」と呼びます)で、上位表示を狙うのは非常に難しくなります。
ところが、同じ「保険」でも別の単語を組み合わせた複合キーワードだと、上位表示も不可能ではなくなります。たとえば「保険 解約の方法」のようなニッチなテーマや、「保険 北海道」のような「キーワード+地名」などは、ライバルがガクンと少なくなりやすいので積極的に狙う価値があります。
では、あるキーワードがどれくらい激戦区なのかを知るためにはどうすればよいのでしょうか。手っ取り早い方法は、Googleで実際にそのキーワードで検索してみることです。検索画面の左上に検索数が表示されます。
▲「保険」で検索した結果。およそ1億7千6百万件のウェブページがヒットする
この数が多ければ多いほど、激戦区であると言えます。ただし、これでわかることは激戦区かどうかという単純な2択の情報でしかありません。年間を通していつ頃がいちばん検索されやすいかとか、どの年齢層がいちばん検索しているのかとか、男女比はどうなっているのかなどの細かい情報はわかりません。
このようなマーケティングを考える上で重要な情報はどのように手に入れればよいのでしょうか。
いちばんのオススメは、Googleが無償で提供しているGoogleAdWordsというサービスを使うことです。このGoogleAdWordsには、あるキーワードについてどのように検索されているかくわしく調べることができる「キーワードプランナー」というツールが含まれています。これを使うことで、細かな情報を得ることができるので積極的に活用しましょう。
運営上のポイント
ウェブサイトを作りこんでいくと、次第にユーザーの存在を忘れて自分が発信したい内容ばかりを載せがちになります。でも忘れないでください。ウェブサイトはユーザーのためにあります。
ウェブサイトの真の目的は、あなたが発信する情報を、それを望んでいる人達に確実に届けることにあります。
そのためには、掲載している情報の鮮度を常に最新に保ち、ユーザーが望んでいる情報を載せるよう心がけることが大切です。そしてそれらの情報が多くのユーザーに届くようにするためにSEO対策を考える。決してSEO対策とユーザーの優先順位を間違えてはいけません。ユーザー>SEOです。
まとめ
検索で上位表示されるには、少なくとも数週間はかかる場合がほとんどです。店舗でのお客様の反応とは異なり成果も見えにくいです。だからと言って敬遠していては、可能性はゼロ。まずは、チャレンジしてみましょう。
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