競合他社(ライバル)との優位性を明確にする
- 公開日:2015/03/24
- 最終更新日:2021/02/12
創業を志す方で、その始めようとするビジネスが全くの素人という方、その業界について全く知らない方というのはまずいらっしゃいません。しかし「ライバル(競合他社)とくらべて自社が優れているのか?」ということを把握されていない方は割と多いです。
競合他社との比較
以前のブログ「設立後の売上アップのための戦略①」にて簡単にご説明しました「競合分析」のポイントを振り返ります。
ほとんどのビジネスの場合よほどの先進性がない限り、同一の商圏にはそのライバルが存在します。そこへ新規に参入するにはそのお客様を奪うほどの魅力が必要です。例えば、「◯◯には自信がある!」と思っていても、同一商圏内に「◯◯では世界一の会社」があったとしたら、その部分を自社の強みとして売ったとしても、太刀打ちできないわけです。
逆に、ライバルを調査してみたところ、全国的には比較的一般常識だと思っていたことが、その商圏ではまだ提供されていないのが分かったとすれば、自社がそこに参入することによって真っ先に「地域1番」を手に入れることができます。
ライバルとの比較を明確にすることで、自社の商品やサービス品質、広告戦略などもメリハリを効かせることが可能になり、「費用対効果」の高い戦略を可能にします。
競合他社との比較調査方法
では、実際にどのようなことを調べればいいでしょうか。
調査の方法は、インターネットの情報やクチコミの情報だけでなく、実際に足を運んでみることです。買えるものは買い、資料があるものは請求しましょう。
そして、下記のような比較分析表を作成することで、自社の強みや弱みを明確にできます。また、他社同士を比較することで、その商圏においてのレベルを把握できます。頭で考えるだけでなくこのように、図にすることで、自社がどのような事で、ライバルに勝つのかが明確になり、次の戦略(どうやって勝つのか)という実際のアクションプランに落としこみやすくなります。
自社 | 競合1 | 競合2 | 競合3 | |
ターゲット層 (どんなお客様が多いか) ・年利、性別、服装、車種等 |
||||
ニーズ 何を期待して(求めて)お客様が来ているのか? |
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商品の質 どんな所が高い(or低い)のか? |
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サービスの質 どんな所が高い(or低い)のか? |
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価格 | ||||
知名度・ブランド力 | ||||
広告・宣伝の方法 チラシ・有料広告・Web等 |
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規模 (売上や従業員数・店舗数) |
※項目を増やして多角的に見ていくことで、より『自社え活かす情報が得られます。
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