「事業」を起こすこと。「経営」していくこと。
- 公開日:2015/06/17
- 最終更新日:2021/02/12
これから起業する人のほとんどは、最初は小さな規模でスタートすると思いますが、お金を儲ける以上、それは「事業」であり、事業を継続的に行うのであれば、それは「経営」です。
これは小規模な起業でも大企業でも全く同じです。
したがって事業とは何か、経営とは何かについては最低限理解しておく必要があります。簡単に言えば、事業とは、ひとつひとつのビジネスそのものを指します。
例えば、あなたが起業して最初の商品が大ヒットしたとすれば、事業としては成功したことになります。しかし当然ながらその商品が永遠に売れるはずはなく、第2第3の新商品の販売を成功させていかなければなりません。
このように、途切れなく事業を継続していく事こそが、「経営」ということになります。
もちろん起業したての頃は、目の前の最初の事業を成功させることに集中せざるを得ないでしょう。しかしどこかで、発想を個別の「事業」から全体としての「経営」に切り替えていかないと、長期的な成功は望めません。
「経営」についてもう少し詳しくお話したいと思います。
経営の基本は「良い商品を上手に売り続けること」です。
「良い商品」というのは、当然ですが、買ってくれる顧客にとって、良い商品でなければなりません。売る側がいくら良い商品だと思っていても、買う側がそう思わななければ意味がありません。
では、顧客にとって良い商品とは、どういうものでしょうか。
それは顧客が持っている「こうしたい」とか「この問題を解決したい」といったニーズに応えることが出来る商品です。「顧客にとってどれだけ役に立つか」でその商品の持つ「商品力」が決まります。
「経営」を続けるためには、ひとつの商品だけでなく、顧客にとって役に立つ商品を次々に生み出し続ける「商品開発力」が必要になります。そして、良い商品が出来たなら、それを次に売っていかなければいけません。
「上手に売る」というのは巧みな話術で丸め込んで顧客に売りつけることではありません。その商品が本当に商品力がある、つまり顧客にとってそれが役に立つ商品であることをきちんと伝え、納得して頂き、購入してもらうことが大切です。そして、その顧客に今後も継続して買い続けてもらわなくてはいけません。
したがって、「売ったまま」ではなく、購入後のアフターフォローや、購入して頂いた後の「もっとこういうことを解決したい」などの更なる要求発掘を通じて、顧客に満足してもらう「営業力」が必要になります。
つまり「経営」とは、「一度だけいい商品を作り一度だけ売る」のではなく、「繰り返し何度も良い商品を作り継続して売る」ことなのです。
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