従業員を育てる「人材の育成」
- 公開日:2015/05/07
- 最終更新日:2021/02/12
以前のブログ「従業員を雇う時に知っておきたいポイント」で従業員を雇用する時に知っておきたいことをお話しましたが、今回は、採用した後の対応「人材の育成」について少しお話したいと思います。
「人材の育成」とは
人を採用するための募集方法には、ご存知の通りハローワークや新聞、就職情報誌への掲載があります。出来ればいい人材を採用したいと誰もが思うわけですが、大企業のように、たくさんの就職希望者から試験で選抜できるとは限りませんから、「採用する人とはご縁があったのだ」と思って、採用した従業員を大切にし、育成していくことが重要です。
ただ、育成するといっても起業当初は給料や研修などにあまりお金をかけられませんから、従業員が「この経営者についていこう!」と思えるよう、経営者みずから努力をすることが重要です。従業員は経営者の言動をとてもよく見ています。特に、創業したての場合、従業員の育成に関しても前例が無く手探りになってしまう場合が往々にあるのではないでしょうか。
いずれにしても、経営者は常に従業員と真摯に向き合い、ともに事業を発展させていこうという意気込みが大切だと思います。
ピグマリオン効果とは
人材の育成について、日本政策金融公庫の調査月報NO.079に興味深い記事が掲載されていましたのでご紹介します。
「経営者の期待の高さと 従業員の成長は比例する」と題した記事で、自分が期待されているレベルに応じて、自分を成長させようと動機づけられる現象「ピグマリオン効果」を人材育成に役立ててみてはという内容です。
ピグマリオン効果は、自分が他者からどう見られて、どう扱われているか、どうなることを期待されているかによって、自分の態度や行動を変化させていく効果のことで、 仮に従業員が自分は潜在能力が低いと思い込んでいたとしても、経営者が期待することで、自らの知能観(潜在能力が低いという思い込み)を修正させ、新たな可能性を切り開いていくことを可能にします。
経営者は、「この従業員のレベルはこの程度だから何をやってもだめなのだ」と思い込んだりしないで、従業員への期待を高めることによって、従業員に対する言動が変わり、従業員も期待に応えようと頑張り、結果として従業員が育っていくことつながります。
中小企業、特に創業したてでは、社員教育に割く時間も費用も少ないのが当たり前ですが、お金をかけずに、入ってくれた社員にいかに輝いて仕事をしてもらうか。そう考えた時に、効果的でプライスレスな方法ですので、こころがけてみてはいかがでしょうか。
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