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自社ブランド確立のために

  • 公開日:2015/02/23
  • 最終更新日:2021/02/12

自社ブランド

今回は、自社のブランド力について考えてみたいと思います。ブランドとお聞きになって、ルイ・ヴィトンやエルメス、フェラーリなどの高級なもの、コカコーラや、Appleなど誰もが知っている企業を思い浮かべるのではないでしょうか。

確かに、これらの企業はブランドを今現在確立できている企業と言えます。しかし、これらの企業もいきなりブランドを確立したわけではありませんし、またこれらの企業のように大規模でなくても、「地元で◯◯といえばこの企業」といったような認識がされているのであれば、小規模な企業でもそれは、ブランドを持っている事になります。

「じゃあ、起業したばかりの会社のブランドって?」と疑問に思われるでしょうが、それは、前述の企業も初めはそうだったように、ブランド力を築いていかなければなりません。では、どう作っていくかという考え方を、これからご紹介したいと思います。

ブランドとは

そもそも、ブランドとは一体何でしょうか?様々な書籍などで色々な表現がありますが、端的に表現すると、ブランドとは、消費者が認識する価値のイメージのことです。

消費者が認識する価値とは(消費者が思い浮かべる価値)を満たすもの

例えば、服選びも人によって価値観は様々で、「安いものがいい」とか、「楽ちんに着られるものがいい」とか「多少窮屈でもかっこいいのがいい」など、その人によって価値観は様々で、それらの価値観に合ったのが、それぞれの消費者にとって「価値があるもの」ということになります。

価値イメージとは

次に、価値イメージとは、実際の商品、サービスだけでなく、テレビや、広告、Web、クチコミ、店舗デザイン、接客態度、誰かが持っていた紙袋等。。。お客様との接点の印象の積み重ねによって心理的に刷り込まれて作られます

例えば、ダイソーであれば、店舗に訪れた時に、「価格が100円、アイデア商品、商品数の多さ」などで刷り込みが行われ、「安い、面白い、商品が多い」店舗を持つ企業としてのイメージが消費者に認識され、最終的に「安くて面白いものが好き!」という消費者の価値観にあった企業と認識されます。

また、エルメスであれば、実際の商品の縫製や、革の品質、接客、アフターフォローや、広報戦略などで刷り込みが行われ、「高級」というイメージが作られ、「上質な物、サービスが重要」という価値観を持つ消費者に支持されます。

 

ブランドの消費者の認識

では、どのようにすればブランドが消費者に認識されるのでしょうか?次に、ブランドを確立するために必要なことを考えたいと思います。

①ライバルとの優位性を明確にする

最も重要なのが、「ライバルとの優位性を明確にする」ことです。前述に述べたダイソーや、エルメスは、全国、全世界を商圏としていますが、起業時はまず、自社が商圏としている地域を考えて、「その地域で一番親切な会社」「その地域で一番対応が早い会社」「その地域で一番◯◯」など他のライバルより優位に立つこと。立ちたいことを考えてください。

②共感してくれる消費者がいる

そして、次にその「その地域で一番◯◯」であることを、「共感してくれる消費者」がいるかを考えてください。もし、ライバルより優れていたとしても、共感してくれる消費者がいなければビジネスとして成立しません。

情報が届くような仕掛けを作る活動のプランをつくる

そして、最後に、共感してくれる消費者にその情報が届くような仕掛けを作る活動のプランを考えてください。その仕掛けは、「地域で一番◯◯」の◯◯部分が例えば「品質」であれば、実際の商品の品質を高める上で、ただ、闇雲に全ての品質を向上するのではなく、ターゲットとする消費者により効果的に「品質」という価値を知ってもらうために「品質」の特に「素材の良さにこだわる!」や「製品の精度にこだわる!」などより明確な目標を立ててください。

そのためには、共感してくれる消費者がどこでその品質を感じているかを知らなくてはいけません。消費者ごとに有効な手段が違いますので、どの手段が有効なのかも含めて検討してください。

そうしたことを検討した上で、販売促進等のプラン(商品開発や、広告や、店舗改装、サービス)など実際の実行プランを立案すれば、考えにブレがなくなります。

 

まとめ

では最後に、ブランドを確立するために必要なことをまとめておきます。起業しよう!と思われるかたは、まずは、この手順を基に自社をどういう企業にしたいかをお考えなってはいかがでしょうか?

  1. ライバルとの優位性が明確であること
    (優位性が無いのであれば、開業当初からライバル店に苦戦するでしょう。)
  2. その価値に共感してくれる消費者がいること
    (ライバルより優位性があっても、その価値を共感する消費者がいなければビジネスになりません)
  3. その消費者と接点(商品、サービス、店舗、広告など)を作り心理的に刷り込みを行うこと
    (伝えなくては、共感してくれる消費者にも出会えません)
  4. そして、確立し続けるには、その刷り込みの仕掛けを絶やさないこと。
    (常に、顧客との接点を作り続けること)

 

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